- NEWS -
2022.10.11 WEBページをオープンしました。
- ABOUT -
『食をとりまく環境に不安はあるけれど、
毎日の生活のなかでどんなことに取り組んだら良いのかわからない。』
最近、そんな声があちこちから聞こえてきます。
丹波は周囲を山に囲まれた自然豊かな土地です。
年間を通じて昼夜間の寒暖差が大きく、秋から冬にかけて発生する「丹波霧」は豊かな緑を
幻想的に覆います。こうした特有の気候風土により豊かな一次産業が育まれている街です。
そして、それらの食を多くの人に届ける
担い手である食のプロたちが生活の中にいます。
そんな食のプロたちと一緒に、毎日の食の選択の背中を後押しする
学びがたっぷりつまったアカデミーを開講します。
『地球を想う、毎日の選択を。』
お子様とご一緒での参加も歓迎です!
主催:NPO法人gift / 一般社団法人日本スローフード協会
● 概要
・開講日数:全6回+交流会(※2022年11月-2022年2月/詳細な日程は下記プログラム参照)
・開講形式:対面受講 または オンライン受講(ZOOMを利用します)
・受講人数:対面受講・オンライン受講 各定員15名(全30名)
※定員をこえる応募があった場合は事務局にて審議のうえ選考し決定いたします。
・主催: NPO法人gift / 一般社団法人日本スローフード協会
・参加費:15,000 円
(参加費に含まれるもの:テキスト代、フィールドトリップ参加費)
・開催場所:おとわの森子育てママフィールド~petit prix~(プティプリ)
住所:〒669-2214 兵庫県丹波篠山市味間新315 →WEBサイト
● 応募条件
・丹波地域在住/丹波に縁がある/丹波に興味関心がある 方
※お子様とご一緒での受講も歓迎(※託児のご用意はありません/お子様同伴での受講となります)
※お子様同伴でのご参加予定の方は、エントリーフォームにお子様の人数と年齢(月齢)をご記入ください。
● 申込について
・申込期間:〜2022年11月4日(金)まで
・申込方法:参加エントリーフォームから:https://forms.gle/pLQcH2ceo5pB65PZ8
● お問い合わせ
Slow Food Nippon 渡邉まで
お問い合わせフォーム 又は メールにて
info◆slowfood-nippon.jp(◆を@に変えてご連絡ください)
- PROGRAM -
スローフードが制作するテキストと日本各地の先端事例を紹介するインタビューテキストを教材に、各分野で活躍する丹波の実践者をゲストに招いてワークショップ形式で共に学ぶ授業を行います。
11/13(日)
13:00-16:00
第一回:イントロダクション
・テキスト 寄稿:島村 菜津さん
(ノンフィクション作家/著書『スローフードな人生!』『エクソシストとの対話』)
・オリエンテーション: 日本スローフード協会 代表理事 渡辺 めぐみ
地球想いな食とは、どのようなものなのか。私たちの食とそれを取り巻くシステムをより良いものにするための世界的な草の根運動であり、1989 年にイタリアで始まり、現在160カ国以上に広まっており、国際組織でもあるスローフードの理念や活動を事例に、これからの食の在り方を考えます。
「おいしい、きれい、ただしい(Good, Clean, Fair)食べ物をすべての人が享受できるように」をスローガンに、食を真ん中に置いた様々なプロジェクトの数々とともに、日常的にできるアクションを考えていきましょう。
11/27(日)
13:00-16:00
最近スーパーでも「農家の○○さんが作った野菜」「産地直送・地元野菜」「オーガニック野菜」など、こだわりコーナーをみることも増えてきました。けれども「どんな種からできているか」で、野菜を選ぶことはなかなか難しいのではないでしょうか。テキストでは、地域固有の種を守る活動を続けてきた岩崎さんのメッセージを通して、野菜の種の違い(F1種・固定種・在来種)や、「種の多様性」についてを学んでいきます。ゲストには、丹波篠山市で在来種の全て自家採取のみで大豆や小豆を16種類、在来種のお米を2種類栽培している、めぶき農房さんを迎えて、なぜ、種取りを続けるのか、土地に馴染んだ種を繋げていくこととは、などのお話を聞きます。
12/11(日)
13:00-16:00
毎日つかう調味料。昔ながらの製法でつくられたおいしい酒やみりん、醤油や味噌などの調味料を使うと料理の味が格段に変わります。そうした調味料の日々の選択には、どんな意味があるのでしょうか?伝統的な製法で味噌や醤油を作り続けてきた愛媛県の梶田商店さんへのインタビューテキストともに、兵庫県多可町で創業から120年以上お醤油を作り続け、いち早く有機の醤油づくりや木桶の伝統保護にも着目し力を入れてきた足立醸造の社長、足立裕さんと、2021年に丹波で開業したばかりの麹屋で、全量手仕込みで麹の新しい食べ方の提案もしている、本間速さんに、お話を聞いていきます。
12/25(日)
中間ふりかえり/交流会
13:00-16:00
アカデミーの折り返し地点。参加メンバーで交流会を開催します。
会場は、竹岡農園さんの里山レストラン。自然栽培(無農薬・無化学肥料)での野菜の栽培と直売、里山ようちえんの運営、農家民宿や酵素風呂など、多岐にわたる事業を通してスローフードを体現している竹岡農園さんで、ここまでの学びを振り返りつつ、メンバーどうしでの親交を深めましょう。
(受講料と別途参加費がかかります。3000円程度の予定です。)
1/8(日)
13:00-16:00
第四回:お肉の選択
・テキストインタビュー:放牧畜産 あやべ吉水自然農園(京都府綾部市)
・ゲスト:芦田ポートリー 芦田昭也さん
お肉を選ぶとき、何を考えて選んでいますか?アニマルウェルフェアという考え方があります。もともと海外で提唱されたものですが、昨今日本でもそれを意識して畜産や酪農を営む生産者も増えてきています。日本におけるアニマルウェルフェアとはどのようなものか。そして、わたしたちと動物の幸せな関係性とはどのようなものでしょうか。京都で豚の放牧畜産を営むあやべ吉水自然農園の氏本長一さんにインタビューをしたテキストと一緒に、ゲストには丹波市の平飼い卵の養鶏や卵を使ったプリン・廃鶏の鶏肉を使ったソーセージなどの加工品を生産している芦田昭也さんを迎え、近隣の有機農家の流通に乗らない野菜を飼料にしたり、鶏糞を有機農家へ返すといった地域連携の循環型6次化産業についてうかがいます。25年前に丹波地方の庭先たまごの養鶏を守りたいとの思いで始められた芦田さんと一緒に、多くの人にとって食生活に欠かせない卵の選択について深めていきます。
1/22(日)
10:00 - 16:00
第五回:フィールドトリップ
※オンライン受講の方は、「バーチャルフィールドトリップ」となります
※感染状況によって、完全オンラインになる場合があります
「丹波霧」とよばれる朝霧と夕霧、そして寒暖差が味を引き立てる丹波の農作物。30年以上前から有機農業も盛んで、「有機の里」と呼ばれるエリアや「農の学校」という学びの場、そして古民家利活用で地場野菜を使ったカフェを開く移住者なども増え続けています。農村風景や江戸の風情を残す古い街並みも楽しみながら、アカデミーのゲスト生産者の現場を訪ね歩く。丹波を五感で味わうフィールドツアーへ出かけましょう。(神戸・阪神間から車、鉄道で約1時間半圏内。JR篠山口で集合解散のバスツアーです。)
2/5(日)
第六回:最終発表会
13:00-16:00
約3ヶ月の学びを経て、毎日にどんなアクションができるのか、みんなで発表し、ディスカッションを行います。
この学びをひとときのものにせず、長くつながっていく関係性を育てながら日常のアクションの線を長くながくのばしていきましょう。
- REPORT -
今回は2021年に引き続いての開催です。前回の開催レポートはこちらから読むことができます。
<スローフードとは>
スローフードとは、1986年にイタリアで発祥したムーブメントであり、国際団体です。おいしく健康的で(GOOD)、環境に負荷を与えず(CLEAN)、生産者が正当に評価される(FAIR)食文化を目指しています。食べ物には、あらゆる地域の伝統・叡智・喜びなどが込められています。地球や社会の環境が大きく変わろうとしている今、様々な分野や世代を越えて多様性に満ちた持続可能な暮らしを考えていかなければなりません。スローフードは、食を通して、皿の外にある見えない味付けを考え、楽しく美味しくアプローチしています。
参考